漢方コラム
2021年10月26日

「口内炎」が繰り返しできる方へ

こんにちは。エルム薬局の笹田です。
食欲の秋!ついつい食べ過ぎ、飲み過ぎてしまう今日この頃。胃腸の回復がままならない年齢です。💦
胃腸を労わる食生活に心がけたいものです。皆様もご自愛くださいませ。

さて、今回は口内炎の事例です。以前から、口内炎ができやすい方の相談を受けることが多いです。治ったと思ったらまたできる、激痛で食事もままならないなど、お話を聞くと早く何とかしてあげたくなります。

口内炎ができる原因や体質によって漢方薬も変わるのですが、口内炎ができたばかりで、赤みがあって熱っぽいときには「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」がよく効きます。

「黄連解毒湯」には「黄連」「黄芩」「黄柏」「山梔子」という4種類の生薬が入っていますが、「黄」という字が並んでいますね。実はこの漢方薬を煎じると鮮やかな黄色になります。しかもかなり苦いです。ですが苦みがある生薬は熱をさます働きがあるとされていますから、この漢方薬には必要なことなんですよ。

そして「黄連解毒湯」を口内炎に使うときはちょっとしたコツがあります。

通常、漢方薬は煎じたあと温かいうちに服用するものですが、この漢方薬は炎症部分の熱をさますために冷やして服用します。

またそのまま服用してしまわずに、一旦口に含んで炎症部分を洗うようにブクブクとうがいしてから飲み込みます。これを1日数回繰り返すと徐々に良くなっていきますが、独特の苦み・味が苦手な方もいらっしゃいますので、どうしても無理な方には他の漢方薬をお勧めしていますのでご相談ください。

また体質改善によって、口内炎ができにくくするような漢方薬もありますので、併せてご相談くださいね。

 

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それではまた次回の更新で…(^^)